田中知博
大会実行委員長/国際居合道連盟MUGAI Broadcasting Leader
/鵬玉会 埼玉支部長
最後にただ一人生き抜いた選手はどこに辿り着くのか!?
This is IAI !
第9回全日本居合道選手権大会 ―昨年から会場をひがしんアリーナに移し、多くの選手や観客の前でドラマティックなストーリーと結末を迎えたあの日から一年。
この間、「自由組太刀」という言葉が商標登録されその唯一無二性が公的に認められた一方で、大会の名称からはついにその言葉が外れ、「This is IAI」ともいうべき居合の大会が本日行われます。
このようなご機会を頂き武田会長に厚く御礼を申し上げますとともに、大会準備に携わってきた皆さまのおかげでこの日を迎えられたこと、感謝の念に堪えません。
また本年はクラウドファンディングも実施され、地方会員の遠征を助けるため多くのご支援を頂きましたことも誠にありがとうございました。
圧倒的なスピードで革新する
さて、この一年、と書きましたが、圧倒的なスピードで革新する鵬玉会は、昨年の大会から各道場でただ稽古だけをしてきたわけではありません。いくつもの特別な経験を重ねてきました。
その最たるものは坐禅合宿と滝行合宿です。
動く禅と呼ばれる無外流、無外流を深く知るのに禅は避けて通れない道です。恵林寺という最高の場所で初めて禅の体験。
一度の坐禅と法話は、数冊の本を読む以上に学びが多く、参加された皆さまの静かな高揚感のようなものが今でも記憶に鮮明です。
また、滝行では気を抜けば身体も意識もどこかへ持っていかれそうな水圧と寒さのなか、逃げたい気持ちと闘う胆力や覚悟のようなものが培われたと感じています。
人生への向き合い方が変わった
いずれもその体験前と以後では居合や人生への向き合い方が変わったという会員が多いのではないでしょうか。
生きるか死ぬかをその扱う対象として、抽象・観念の世界にとどまらず、実際的・行為的なものが禅であり居合なのだとすると、本日「これが居合」という大会において「生きるか死ぬか」の本気の疑似体験を経て、最後にただひとり生き抜いた選手が辿り着くのはいずこでしょうか。
選手皆様の健闘をお祈り申し上げます。
さあ、開戦です。

